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運動不足、慢性的な栄養不足・タンパク質不足などで、筋力が低下します。筋力が低下し、運動能力が低下し、生活に支障が出るほど行動能力が低下した状態が、サルコペニアです。

運動能力が低下すると、体を動かしにくくなります。体を少し動かしにくくなると、無意識に楽をしようとするため、より体を動かさない生活行動になります。すると、さらに筋肉を使わないため、さらに筋力が低下して、さらにからがを動かしにくくなります。そして、動けなくなります。ねたきりに至ります。

オーラルフレイルの状態がひどくなると、食べるときにむせるので、食事で食べる量が低下します。食事の量が低下すると、筋肉が減少します。筋肉が減少し、筋力が低下し、運動能力が低下します。

体が動かしにくくなり、体を動かさない生活をするようになるため、空腹感が低下します。大して動かない生活なので、大して腹が空かない。空腹感が強くないから、回復に必要な食事量を摂取しません。慢性的に栄養不足、タンパク質不足のままです。そのため、筋肉の減少がどんどん悪化します。

よって、オーラルフレイルを放置していると、サルコペニア（筋力の衰え、運動能力の低下など）の悪化が早く進みます。

オーラルフレイルになったから、サルコペニアになるわけではありません。
サルコペニアになっていても、オーラルフレイルになってない状態。
オーラルフレイルになっていても、サルコペニアなっていない状態。どちらもあります。



オーラルフレイルがひどくなっても、食事量やタンパク質摂取量が十分で、毎日の運動量が十分で、生活に支障が無い運動能力があるなら、サルコペニアではありません。

オーラルフレイルを放置すると、必要量の栄養摂取が出来なくなくなります。栄養摂取の量が不十分な場合、筋肉の量、筋力、運動能力を維持することが出来なくなるので、結果的にサルコペニアの状態に至ります。
そのため、オーラルフレイルが原因でサルコペニアになったように見えてしまいます。

サルコペニアになる、主な原因は、栄養不足と運動量不足です。オーラルフレイルかどうかは関係ありません。オーラルフレイルになっていようが、必要な量の栄養摂取をして、必要な量の運動を行い、筋力の維持、運動能力の維持を出来ていれば、サルコペニアになりません。

上記と似たような説明になりますが、オーラルフレイルでなくても、サルコペニアになります。
つまり、オーラルフレイルが悪化して、サルコペニアになるわけではありません。

オーラルフレイルになっていると、栄養摂取が不十分になりやすいため、筋力の低下、運動能力の低下に関わります。
そのため、オーラルフレイルが悪化して、サルコペニアになったように、見えてしまいます。

オーラルフレイルが悪化すると、結果的に、サルコペニアになりやすくなる、サルコペニアの悪化が早くなりやすくなるというだけです。

言いかえると、サルコペニアになりやすくなる要素、サルコペニアの悪化が早くなりやすくなる要素の1つが、オーラルフレイル。ということです。