ユニットバスの排水口・排水トラップの構造
ユニットバスの排水トラップの形状は、主に2通りです。洗い場にある排水口のカバーや、排水口の髪の毛を受ける網(ストレーナー)を取り外すと排水口の中が見えます。
排水口を見て、横から細いパイプが出ていて、そこから浴槽のお湯が排水されるのは、下の(形状その①)のような形状です。 一概に言えませんが、今時の新しいユニットバスや高額なユニットバスは、形状その②が多いです。
ユニットバスの排水トラップの断面図です。排水トラップは、ユニットバスのメーカーによって様々な方式がありますが、一般的な構造はこのような感じです。最新式のものは、より改良されていて、浴槽へ逆流しない仕組みがあったりします。 ※この画像ではストレーナー(網・目皿などのこと)を省略しています。 ■水封の水とは? 目皿・ゴミ受けなどを取り外して排水口を見てみると、中に水が溜まっている様子が見えます。この水が、水封の水です。 排水のトラップには、水封の水が常に溜まっています。(※長期間使用していない排水の場合、水封の水が蒸発してしまい、水が無いことがあります。長期間使用されていないアパートやマンションなど。) この水が常に溜まっていることで、排水パイプからの悪臭が溜まっている水のおかげで、排水口から出てこない仕組みになっています。
まれですが、トラップが破損し、破損した部分から水が流れていってしまい、水封の水が溜まらないことがあります。 また、排水配管の途中にある通気管にトラブルがある場合、排水が流れるときに本来たまるはずの水封の水まで吸い込んでしまい排水してしまうことがあります。【サイホンの作用】 また、排水配管に汚れが多く蓄積している場合、排水の通り道と空気の流れがスムーズに行かなくなり、同じくサイホンの作用で、水封の水まで排水されてしまうことがあります。
青い線・矢印は排水が流れていく方向を表しています。 浴槽(お風呂)のお湯をは、洗い場の排水と合流して、排水パイプへと流れていきます。排水パイプは合流マスや下水本管へとつながっています。 つぎに、逆流する仕組み。下記は逆流する仕組みの一つです。※他にも様々な原因で排水が逆流することがあります。 |