業務用パイプクリーナー【パイパス】と家庭用パイプクリーナーの違い
最も大きな違いは、分解成分の濃度(能力)の違いです。
簡単にいうと、
パイパスの方が、汚れを分解できる量が多い。
パイパスの方が、汚れを分解するのにかかる時間が早い。
一般的な液体パイプクリーナーは、油汚れ、タンパク質汚れを分解するために、水酸化ナトリウムが主成分で入っています。
液体パイプクリーナーの水酸化ナトリウムの濃度は、0.5~3%程度
業務用パイプクリーナー【パイパス】の水酸化ナトリウムの濃度は、95%
業務用パイプクリーナー【パイパス】は、水酸化ナトリウムが95%と、高濃度なので、固形のフレーク状です。
たとえば、排水口の奥(トラップの部分)にたまっている排水が、100ccくらい溜まっているとします。
排水口にパイパスを50g使って、たまっている排水が薬液となったとき、水酸化ナトリウムの濃度は、おおよそ30%くらいとなります。
そのため、液体パイプクリーナーの濃度とくらべ、パイパスを使った方が、非常に高濃度の薬液が、排水口の中に投入できたということになります。
高濃度の薬液を排水口に投入したことで、より多くの汚れを分解でき、より短い時間で分解できます。
パイパスは、ホテル・宿泊施設では、応急処置の定番品
客室の洗面台の排水口にからまった(溜まった)皮脂・石鹸・髪の毛などを早く分解するためにパイパスを使います。
パイパスを投入して、数分~数十分、放置することで、早急に汚れを分解できるので、必需品(定番品)となっているところが多いようです。
液体パイプクリーナーを排水口に大量投入しても、排水口の中の薬液の濃度は0.5%から3%程度です。
パイパスを使用したときと比べ、薬液の濃度が低いため、汚れを分解できる量が少ない。また、汚れの分解にも、長い時間がかかります。