液体パイプクリーナーについて
ホームセンターやドラッグストアで買える
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液体パイプクリーナーの重要な成分は 水酸化ナトリウムと次亜塩素酸塩 |
次亜塩素酸塩(じあえんそさんえん)について 次亜塩素酸ナトリウムとも呼ばれます。一般的に塩素と呼ばれています。塩素のにおいの原因は、この次亜塩素酸塩です。 液体パイプクリーナーが塩素くさいのは、次亜塩素酸塩が入っているからです。 ハイターやキッチンハイターなどの漂白剤が塩素くさいのも、次亜塩素酸塩が入っているからです。 |
液体パイプクリーナーの成分の役目 水酸化ナトリウムは、主に、油汚れ、を分解します。 次亜塩素酸塩は、主に、を分解、カビを脱色、菌などを殺菌します。 |
■分解するものの具体例
水酸化ナトリウムは、
人の皮脂、植物油、動物油、などの油
人の垢・皮膚、髪の毛、ペットの毛、などの
次亜塩素酸塩は、
人の髪の毛、ペットの毛などの
下記は蛇足的な内容です。私(配管業者)の持論・個人的な考えです。
髪の毛は、水酸化ナトリウム、次亜塩素酸塩、どちらでも分解できますが、分解の様子が異なります。
液体パイプクリーナー程度の低濃度の水酸化ナトリウム溶液に、髪の毛を1本入れても、髪の毛は溶けて消えることはありません。実験で確認しました。 髪の毛は溶けずに形を保っています。棒でかき混ぜるくらい力を加えても、髪の毛はちぎれません。が分解され、非常にやわらかい状態になるだけです。
高濃度の水酸化ナトリウム溶液に、髪の毛を1本いれても、低濃度の場合と変わらず、髪の毛は溶けて消えることはありません。しかし、パイパスを使った高濃度の場合、が多く分解されたため、薬液を軽くゆらすと、髪の毛はボロボロとちぎれていきます。 そのため、パイパスを使用した場合、次亜塩素酸塩を使わずに、髪の毛はボロボロに砕けて、除去することができます。
漂白剤の中に、髪の毛を1本入れてみると、すぐに分かります。漂白剤は次亜塩素酸塩です。髪の毛が、透明になっていくかのように、溶けていき、消えてしまいます。 |
下記は蛇足的な内容です。私(配管業者)の持論・個人的な考えです。
液体パイプクリーナーは、次亜塩素酸塩が入っていて、とろみがあるため、壁面のカビ、排水口のカビに有効です。 薬液にとろみがあるので、次亜塩素酸塩の薬液がカビに長時間付着します。そのため、排水口周りのヌメリ・悪臭の原因である雑菌の除去、カビに、液体パイプクリーナーは効果的です。
水酸化ナトリウムと次亜塩素酸塩が入っていて、とろみがある薬液なら、液体パイプクリーナーは、どれでも同じです。 液体パイプクリーナーの水酸化ナトリウムの濃度が1%でも、2%でも、たいして変わりません。 なぜかというと たとえば、水1000mlに、パイパス200gを溶かすと、水酸化ナトリウム濃度20%の薬液が作れるからです。パイパスを使って、液体パイプクリーナーより10~30倍くらい濃い薬液を、簡単に作れます。 いつも使っているパイパスの薬液と比べると、液体パイプクリーナーの濃度はかなり低いので、1%も2%も、たいした違いはありません。
排水トラップや排水口付近にたまった髪の毛を分解するために、液体パイプクリーナーを使って、長時間放置しても効果はありますが、次亜塩素酸塩のにおいがきつい。 パイパスの場合、排水口周りにバラバラとまいて、ぬるま湯やお湯をかけると、パイパスが溶けて薬液になります。その薬液が排水口に流れていきます。その高濃度の薬液によって、髪の毛が短時間で分解されます。また、パイパスは次亜塩素酸塩が入っていないので、塩素くさくありません。 |
<ヌメリと詰まりの関係>
ヌメリは汚れを栄養として一部のバイ菌が繁殖したものです。
排水口には油脂、食べ物や人のアカなどの有機物が流れていきます。これらはバイ菌が好むエサです。そこに温度と湿気があることによりバイ菌が繁殖しやすい状態になります。
パイプの内側は徐々に汚れが蓄積し、時間が経つことで硬化し、表面がデコボコになります。そのデコボコにはバイ菌の好む有機物が蓄積しやすく、ヌメリが発生しやすくなり、さらにパイプ内側のデコボコの壁を厚くし詰まりやすい状態になっていきます。
ヌメリは汚れを栄養として一部のバイ菌が繁殖したものです。
排水口には油脂、食べ物や人のアカなどの有機物が流れていきます。これらはバイ菌が好むエサです。そこに温度と湿気があることによりバイ菌が繁殖しやすい状態になります。
パイプの内側は徐々に汚れが蓄積し、時間が経つことで硬化し、表面がデコボコになります。そのデコボコにはバイ菌の好む有機物が蓄積しやすく、ヌメリが発生しやすくなり、さらにパイプ内側のデコボコの壁を厚くし詰まりやすい状態になっていきます。
<基本的な対策>
簡単な対策手段(ローコスト・ローリターン)
●応急処置
一般のパイプクリーナー(水酸化ナトリウム系等)を使用することで、一時的に流れるようにします。かろうじて詰まらない状態のキープ。いつ再発するか分からない排水状態。
●詰まりのもと(ゴミ等)を流れていかないようにする
排水口(排水管)にできるだけ、食べカスや油脂分を流さないようにすることで、詰まりの進行を緩やかにすることができます。
簡単な対策手段(ローコスト・ハイリターン)
●配管内部環境改善
ビーエヌクリーンを使用することにより、コストをかけず、詰まりやすい排水環境を詰まりにくい状態へと改善をします。BN菌の作用により、固まった油脂を分解します。
難しい対策手段(ハイコスト・ハイリターン)
●排水配管の改装工事
よく詰まる部分の配管を新しいものや太いものに代えることで詰まりにくい環境に戻すことができます。しかし、総改装ついでにやらない限り非常に費用がかかってしまいます。