つづいて、家庭向けパイプクリーナーを使って、汚れの程度を判断する方法


たまった汚れが硬く変質しているかどうかを判断するのは難しいですが、家庭向けパイプクリーナーを使ってある程度判断できます。

家庭向けパイプクリーナーを使った後の様子や不調が再発するまでの期間で判断します。
不調が再発するまで数週間~数ヶ月以上かかった
数週間程度で不調が再発した
数日程度で不調が再発した



●家庭向けパイプクリーナーを使って流れが良くなって、不調が再発するまで
  数週間~数ヶ月以上かかった場合


業務用苛性ソーダ系パイプクリーナー「パイパス」の使用する方法で十分有効だと思います。

一度、パイパスを使用します。不調が改善します。それから、数ヶ月~数年後に再び不調が発生したらパイパスを使用します。これを繰り返すのです。

・もうひとつのパイパスの使用例ですが、
再び流れにくくなる不調が出る前に、予防的な感じで月に1回や年に1回など定期的に使用する対処法です。付着している柔らかい汚れの部分を定期的に除去し続けることで不調の再発を予防できます。

パイパスを使用することで、蓄積した多くの汚れは除去されますので、数ヶ月~数年は不調が起こらないと思われます。

しかし、これで大丈夫とは言い切れません。
(かなり不確定要素が多いので、下記は基本的に行わなくてもいいと思います。)

パイパスの薬液が届かなかったところに蓄積した汚れは、分解できずそのままです。そのような箇所に汚れが蓄積し続け、排水の通り道が狭くなり、不調の原因となる可能性があります。

また、硬くなった汚れの層が非常に厚い箇所がある場合は、いつ詰まるか分からない危険な排水環境のまま排水を使用していることになります。なので、ビーエヌクリーンを使い、硬くなった汚れを除去することをおすすめします。


●家庭向けパイプクリーナーを使って流れが良くなって、数週間程度で不調が再発した場合

硬くなった汚れの層が非常に厚くなっているかどうかの判断は非常に難しいです。
一度、業務用苛性ソーダ系パイプクリーナー「パイパス」を使用して、流れにくい不調が数週間で再発するようであれば、硬く変質した汚れが多い排水環境と判断したほうがいいかもしれません。
(排水環境、利用状況や利用環境など複雑な要素が多いので、断定はできません。)

硬くなった汚れの表面には、比較的柔らかい汚れが付着しているので、苛性ソーダ系パイプクリーナーを使用することで、やわらかい汚れの部分だけでも除去することで、一時的に排水の流れが改善する場合が多いです。

パイプクリーナーを使用すると早急に流れが改善されてしまうので「これで大丈夫」と多くの方に思われてしまうのですが、近々再発してもおかしくない危険な状態の可能性があります。長年かけて硬くなった汚れの層はパイパスで除去できませんので、根本的な改善にはいたりません。

硬く変質した汚れはビーエヌクリーンで分解できます。
ビーエヌクリーンを使用して不調が再発しにくい排水環境へ改善したほうがいいと思います。


●家庭向けパイプクリーナーを使って数日程度で不調が再発した場合

あまりにも短期間で再発するようであれば、硬くなった汚れが多いに排水環境になっている可能性があります。

硬く変質した汚れが多く蓄積しているかどうかを判断するのは難しいです。業者も基本的には分かりません。なので、業者は汚れが固く変質しているかに関係なく、ワイヤーブラシを突っ込んでガリガリと除去してしまいます。


■できるだけ早く・手間をかけずに不調が再発しにくい排水環境へ改善したい

※業者に頼まず自分で何とかしたい場合はこちらをご参考ください。
時間がかかっても業者に頼まず自分で再発しにくい排水環境へ改善したい場合

日常生活で非常に不便で、できるかぎり早く改善してほしい場合は、業者にワイヤーブラシ清掃を依頼します。

業者に頼んだ場合の一般的な不調の改善方法です。ホームセンターなどで家庭向けワイヤーブラシが販売されていますが、ユニットバスの排水の構造上、一般の方が行うのは非常に困難です。
※ユニットバスの排水口にそのままワイヤーブラシを突っ込むことは基本的にできません。プラスチック製のトラップが傷つけたり破損させてしまいます。

業務用・家庭向けワイヤーブラシについて、メリット・デメリットをこちらで解説しております。
※こちらは、厨房や台所の排水パイプに使用する場合の解説です。
★ワイヤーブラシを使ってみようと考え中の人へ

■業者が行う基本的な対処法

業者に依頼した場合、排水専用の非常に長いワイヤーブラシを排水パイプの奥のほうへとドンドン入れていきます。そして、ワイヤーの先端についている螺旋状(バネみたいな)ブラシの部分で、パイプの内側の汚れをガリガリと削り落とします。そうすると、流れ道が大きく広がるので排水の流れがよくなります。

しかし、ワイヤーブラシで削り取れなかったところや、削り損ねたところには硬くなった汚れが付着したままです。このようなところに汚れが付着して、汚れのかたまりが大きくなっていった場合、当然ほかのところより早く流れ道が細くなってしまいます。なので、こういったところが原因で、数週間後に不調が再発するかもしれませんし、しないかもしれません。数ヶ月は再発しない場合が多いと思います。数年間、特に不調が再発しないこともございます。これは、排水配管の汚れの程度、汚れの質、清掃の技術・時間など、様々な要因が影響するので、再発するまでの時間は。

一度、ワイヤー清掃などをして、硬くなった汚れを多く除去できたのであれば、その後、2ヶ月に1回や半年に1回など定期的に苛性ソーダ系の家庭向け液体パイプクリーナーを使用していただくことで、付着したやわらかい汚れをある程度分解できるので予防的な効果があります。家庭向けパイプクリーナーを使用する頻度は、はっきり言って分かりません。適当にやってください。

不調が起こってから、いつも通りパイプクリーナーで改善できている方は、
不調が起こるまで何もしないで排水を使い続けるのもいいと思います。



■時間がかかっても業者に頼まず自分で再発しにくい排水環境へ改善したい】
お風呂の日常の使用で特に不便でない程度の排水の流れで、手間がかかっても構わない場合はビーエヌクリーンの使用をご検討ください。

硬くなった汚れの主は、硬くなった油汚れなどです。なので、ビーエヌクリーンを使用して除去する対処法をおススメします。原因が断定できませんので、効果があるかどうかは試してみないと分かりませんとしか言えません。硬くなった汚れが原因であれば、ビーエヌクリーンのBN菌が徐々に少しずつ分解していくので、3ヶ月くらい(週1,2回程度)定期的に使用し続けていただくことで、不調が再発しにくい排水環境へと改善が期待できます。

ワイヤーブラシをした後と同様、ビーエヌクリーンを数ヶ月使用して改善された後は、2ヶ月に1回や半年に1回など定期的に苛性ソーダ系パイプクリーナーを使用していただくことで、付着したやわらかい汚れをある程度分解できるので予防的な効果があります。苛性ソーダ系パイプクリーナーを使用する頻度は、はっきり言って分かりません。適当にやってください。やらないよりはやったほうがいいと思います。


おまけ ・・・ 私がこのような不調になった場合の見解

個人的な性格や環境によって、行動の判断は異なりますので、めんどくさがりな私の場合の想定対処を記載いたします。個人的な見解ですので、自己責任でご参考ください。

私の場合、1,2回パイパスを使って、排水の流れはひとまず改善するとします。
その後、数週間でまた流れにくくなったのなら、もう一度パイパスを使ってみます。
それでも、数週間して流れにくくなったら、一度パイパスを使用して日常困らない程度に改善してから、ビーエヌクリーンの定期使用を始めます。

「排水ます」など、ほかの要因について疑って確認してみるのも良いのですが、私の場合、排水ますは確認しないと思います。

また、業者に頼むと相応のお金がかかるので、排水が流れにくくて不便でも、業者に頼まず、自分でコツコツとビーエヌクリーンを使ってみます。基本的に業者が嫌いなので、排水が流れにくくて多少不便でもビーエヌクリーンを使って様子を見ます。それでも駄目だったら管理不動産屋さんに相談したり、業者に調べてもらうことになると思います。