店長の場合だったら、こう対処する!
その2 ユニットバスの洗い場や浴槽の排水の流れが悪い
※設定条件・症状の場合に、店長の私が自分だったらどう対処するかを解説いたします。最善の方法とは言い切れませんが、かなり適切な対処の一つとしてご参考になるかと思われます。※あくまでも個人的な見解ですので、自己判断・自己責任で行ってください。※また、排水配管の施工の状態、建物の排水環境や不調の原因によっては、全く効果がない場合もございますのでご承知の上、ご参考ください。
<設定条件>
アパート・マンションなどの一般住宅のユニットバス。
排水にゴミや石鹸のかたまりなどを流していない
<症状>
居住してから数年たってなんとなく流れが悪くなっていった。
洗い場でお湯を流すと、少したまって、待っていればすぐに流れていく
浴槽のたまっているお湯を流そうとすると、洗い場の排水溝から逆流してきた
■基本的な流れ
パイパスで不調改善
パイパスで改善しなかったら→ビーエヌクリーンを試す
それでも駄目なら、別の原因を模索したり、業者に頼むか検討する
■まず、原因について
このような条件・症状の場合、
想定される主な原因は、排水パイプにたまった油汚れや髪の毛などです。
排水には、人の油、髪の毛、人の垢や解けた石鹸などが流れていきます。
排水パイプの内側に人の油がくっついたり、人の垢や石鹸かすなどが付着したりします。この付着した汚れをエサにして雑菌が繁殖して、ヌルヌル汚れになります。このヌルヌルに髪の毛や汚れが引っかかります。そこにさらに汚れや髪の毛が引っかかり、汚れのかたまりが大きくなっていきます。
また、長年たつと付着した油汚れが硬く変質していくことがあります。この硬く固まった汚れが層を成して厚くなっている場合があります。 この硬くなった汚れの層の排水の流れ道の付近の汚れは比較的柔らかい状態ですので、パイパスを使って、このやわらかい汚れのかたまりを分解します。 左の図は、汚れの蓄積にって流れが悪い排水パイプの状況を表現した断面イメージです。分かりやすく表現するため誇張していますので実際と異なります。図のようにきれいに層が分かれていません。また、色も図のような色ではありません。 |
■この場合の対処
私の場合、まずパイパスを使用します。
排水の細くなった流れ道の周りには、硬く変質する前のやわらかい状態の汚れが付着しています。
このやわらかい汚れのかたまりをパイパスで早急に分解します。
パイパスを使用することで、早急に排水の流れ道を広げ改善します。
基本的にはこれで完了です。
パイパスを使用した後は、たぶん数ヶ月は流れにくい不調にはならないと思います。
これが、数日~数週間で流れにくい不調が再発した場合、ビーエヌクリーンを使おうか検討します。
私の場合、ビーエヌクリーンを使い始めたほうがいいかなと思っても、
もう一度パイパスを使用して不調を改善して、数日~数週間で不調が再発するか様子を見ます。
そして、数日~数週間程度たって再発した場合はビーエヌクリーンの定期使用を始めます。
●何で数日~数週間程度で再発するのか
数日~数週間程度で、また流れにくくなったということは、汚れのかたまりが早くできたか、パイパスを使ってもたいして汚れが分解できていなかったかのどちらかだと思います。
汚れのかたまりが早くできたというのは、日常の排水で油や髪の毛の流れていく量が、今までの普段より極端に増えない限りありませんので、除外します。
ということは、排水の流れ道を十分広く改善できなかったということになります。
パイパスを使用して排水の流れ道を十分広く改善できていない場合、排水パイプの内側に付着している固まっている汚れの大部分が硬く変質していると推測できます。 左の図のように かろうじて流れていける流れ道の付近まで硬く変質してしまっている場合、いかに強力な業務用苛性ソーダ系パイプクリーナーを使用しても、流れ道の周りの少ないやわらかい汚れの部分しか分解できません。 |
硬くなった汚れがひどい状態の場合、 苛性ソーダ系パイプクリーナーを何度も使用したとしても、左の図のように、比較的やわらかい状態の汚れしか分解できません。 なので、苛性ソーダ系パイプクリーナーを使っても、大して排水の流れ道が広がらず、効果が実感できない場合があります。薬剤を使った分は除去できているので、分からない程度でも流れは改善されています。 しかし、硬くなった汚れのかたまりの大部分がそのままの状態なので、流れにくい不調がいつ発生してもおかしくない排水環境のままの恐れがあります。 |
このような排水環境では、普段通りの汚れの付着で、すぐに流れにくくなりやすいです。
●パイパスを使っても数日~数週間程度で再発する排水環境にはどうするか
硬くなった汚れのかたまりがひどい状態ではないだろうかと思ったら、
私の場合、ビーエヌクリーンの定期使用を試みます。
ビーエヌクリーンを定期的に使用し続け、硬くなった汚れを少しずつ分解し、不調が再発しにくい排水環境へと改善していくことをおすすめします。
申し訳ございません。ケースバイケースですので、はっきり言って、どの程度ビーエヌクリーンを使用し続ければいいか分かりません。また、ユニットバスの排水のための頻度等は取扱説明書に記載してありません。
目安として、週2回程度の定期使用を3ヶ月程度続けていただければだいぶ改善されると思います。
徐々に少しずつですが、硬くなった汚れを分解していき、再発しにくい排水環境へとなっていきます。
より早く流れにくい不調が再発しにくい排水環境へと改善するビーエヌクリーンの使い方は、
「毎日投入、1ヶ月間」このほうが、より早く硬くなった汚れを分解できると思います。
一回に多くのビーエヌクリーンを投入してもあまり意味がありません。一回の分量はいつもどおりで、投入する日数を増やしていただいたほうが効果的です。
●3ヶ月ビーエヌクリーンを使い続けた後は?
はっきり言って、改善されたかどうかはすぐに判断できません。
なので、数週間様子を見ます。
数週間たっても、流れにくい不調が発生しないのであれば、ビーエヌクリーンが硬くなった汚れを分解して、不調が発生しにくく改善できたと判断できるでしょう。
その後は、私だったら、排水溝の掃除がてら2ヶ月に1回程度パイパスを使用します。
または、また流れにくくなるまで何もしないでほったらかしにするかもしれません。すると、数ヵ月後に付着した汚れのかたまりのせいで再発すると思います。そうしたら、パイパスで分解します。硬く変質していない汚れは結構分解してくれると思いますので、また数ヶ月はほったらかし。
※改善後の別のおすすめの方法
家庭向け液体パイプクリーナーを不調の再発予防で定期的に使用する方法がおすすめです。改善後も、日常の排水で汚れが付着していきます。この汚れのかたまりを家庭向け液体パイプクリーナーで分解できるやわらかい状態のうちに、使用して分解します。
そうすることで、流れにくい排水環境になりにくくする効果があります。また、家庭向け液体パイプクリーナーのほうがお安いですし、取り扱い手順が簡単です。排水溝にトロローッと注げばいいだけです。