※症状と原因が必ず一致するとは限りません。下記は想定される可能性の一つです。自己責任、自己判断でご参考下さい。現場の状況によっては想定できない原因の場合も多々あります。 ※本ページでは排水が完全に詰まった場合の説明は省きます。 ※下記の症状を放置すると完全に詰まってしまうことが多いのでご注意下さい。 台所の流し台の下記症状についての原因や対処方の解説です。
上へ戻る ワントラップにゴミがたまっていない、ワントラップに問題がない場合は 排水パイプ内にたまった油よごれが原因と考えます。 基本的に、家庭向け液体パイプクリーナーや業務用のパイパスを使用することで流れは良くなります。 一度、パイプユニッシュやパイプマンなどの家庭向け液体パイプクリーナーつかっても、流れが良くならなかった場合、こちらを参考にもう一度お試し下さい。 ※こちらはユニットバスの場合の説明ですが、台所の流し台のときも基本的に同じです。 パイパスや一般家庭向け液体パイプクリーナーを使って流れがよくなっても、数日 ~数週間で不調が再発することがあります。その場合は、パイパスや一般家庭向け液体パイプクリーナーを使う対処ではなく、別の対処が必要となります。 数日~数週間毎に不調が再発し、パイパスや一般家庭向け液体パイプクリーナーを使うという応急処置を何度も続けていると、最終的に詰まります。 再発する時点で、いつ詰まっておかしくない末期的状態の排水環境と判断した方が良いです。 こちらを参考に、詰まる心配のない排水環境へ改善して下さい。 上へ戻る ※下記は、台所、ユニットバス、風呂でもだいたい共通の原因です。 下記のような場合、パイプクリーナーをいくら使っても症状が改善されなかったり、改善されても数日で不調が再発したりします。
※このほかにも原因・可能性があります。非常に希な場合などがあるので省略しています。 ■屋外の排水マスのところにゴミが溜まっている。 屋外の排水マスのふたを開けて、ゴミがたまっていないか確認して下さい。 マスの中にゴミが多く溜まっている場合は、棒などで押し込むのではなく、ゴミをちゃんと取り出して下さい。 ※棒などで押し込んで、ゴミを無理に流すと、その先の排水パイプで詰まります。 アパートやマンションの場合、排水マスの管理は、管理業者や大家が行うことが多いです。排水マスにゴミがたまっているか疑わしい場合は、管理者に確認してもらうのが一般的かと思われます。 ※排水マスの場所が分かっていて、自分で勝手に確認すると問題があるかもしれませんのでご注意ください。 ■スプーンや爪楊枝などが、排水パイプの途中に引っかかっている。 まれですが、排水口の中にスプーンやつまようじなどを落としてしまった場合、排水トラップや排水パイプの途中に引っかかっていることがあります。 スプーンやつまようじなどの棒状のものが、排水パイプの途中に引っかかっていると、そこに排水の食べかすやゴミが引っかかりやすくなり、そこにたまりやすくなります。 ■排水配管が、そもそも正しく施工されていない。 排水パイプは、排水がちゃんと流れていくように、少々勾配があるように通常施工されています。 施工に不備がある場合、排水パイプが逆勾配になっていたり、ほぼ水平になっていることがあります。排水がスムーズに流れにくくなり、油よごれやゴミがたまりやすくなります。 地盤沈下や建物の老朽化で、排水パイプの勾配が正常でなくなることもあります。 このような、勾配が正しくとられていない排水環境の場合は、家庭向けパイプクリーナーを定期的に使ったり、微生物系パイプクリーナーのビーエヌクリーンを定期的に使用するなどして、汚れが多量にたまらない状態を維持するだけで、不調再発の危険性は十分低減します。業者(私)が依頼された場合、よほど条件の良い(直しやすい)現場でない限り、また、よほどひどい配管状況でない限り、勾配を直す工事はしません。作業時間がかかり作業費用が非常にかかるからです。それなら、パイプクリーナーを適切に使って、不調の再発を予防した方が安上がりの場合が多いからです。 業者に、勾配を直す工事を依頼は、それなりに費用がかかるので、あまり現実的でないと思います。 床の下に配管されている排水配管を確認しやすい住宅はまれです。床下には入れるように、床ハッチを付けたり、畳をはいでから板を切って床下に入っていったり。基本的に床下の排水パイプの所まで、作業員が入っていって、水平器など勾配を確認しなければなりません。確認するだけで費用がそれなりにかかります。 排水パイプは多くの場合、床下に吊り下げられて配管されています。その吊り部材・金具を調整することで、勾配を調整できます。排水パイプが木に直接固定されている場合は、少々手間がかかります。地盤沈下でひどく勾配がくるっている場合など、吊りの調整だけで十分に勾配を調整できない場合もあります。 また、排水パイプを配管している床下のスペースの問題で、勾配がギリギリ水平にしかとれないことがあります。このような場合は、基本的にはどうしようもありません。 どうしても正しく勾配をとろうとすれば、できないこともない場合もありますが、基礎を削ったり、床をいじったり、工事が大がかりになり費用が増しますので、業者はそのままにしておくことをすすめることが多いと思います。ひどい逆勾配でない限り、それなりに流れます。床下を多少いじって、ほんの少しでも勾配をとったほうがいい現場の場合は、作業を行うことがあります。 検査・確認費用無料をうたっている業者でも、実際の工事に確認費用をのせている業者がいないとも言い切れません。工事代はそれなりになる場合がありますのでご注意ください。 ■配管が非常に古く、塩化ビニールパイプでなく鋳鉄管が使われている。 古い建物で、排水の配管に鋳鉄管が使われていることがあります。年月がたって、鉄管が腐ったり、錆がひどく、排水の通り道が非常に細くなっていることがあります。また、サビがひどく、汚れが非常にたまりやすくなります。 このような排水配管の場合、家庭向け液体パイプクリーナーやパイパス、微生物系パイプクリーナーのビーエヌクリーンを適切に使って、詰まらないように維持することが最善だと思います。 あと、できるだけ、排水の食べかすなどのゴミが流れていかないように、排水ネットをちゃんと使うなど。 排水で流れていき、たまってしまう油よごれは、パイプクリーナーで定期的に除去することで不調再発の予防になります。 あとは、排水配管の引き直しです。既存の鋳鉄管を撤去して、塩化ビニールの排水パイプに替えます。この工事がかんたんにできる現場と、できない現場があります。いずれにしても、排水配管の引き直しなので、それなりに大がかりの工事になります。 現場にもよりますが、ワイヤー清掃はあまりオススメしません。 配管がサビて弱っている場合、ワイヤーで衝撃を与えると、配管に穴が開いたり、配管が折れたり、ワイヤーブラシで削れたサビが配管に詰まってしまったり、色々危険なことがあります。 それなら、ビーエヌクリーンを使って、たまっている油よごれを分解した方がかんたんで安全です。ビーエヌクリーンで、排水の流れ道が十分広くなるまでには時間がかかります。十分広くなるまではつまりやすい排水環境のままなので注意が必要です。 また、サビがひどい場合、十分に汚れを除去しても流れ道が細くなっている上に、汚れがたまりやすい状態ですのでご注意ください。 上へ戻る |